about.me 1995 ⇒ 1080 ⇒ 1685
炎暑の蝉が生を尽くして合唱する。積乱雲のいかめしい、思いを深く秘めた複雑な表情、空は鮮明に青々として輝いて。指に張り付く蟷螂と徒らに過ごした夢がよみがえる。栄えるものはいずれも朽ちる、生きた証を台風が持ち去ろうと、東の空を灰色に闇雲で染めてゆく。栄えるものは朽ち、ことばは若々しい色味を失うが、その心根は土塊の奥に沈みながらもなお、深く呼吸し続ける。