朝の通勤は自転車に乗って行くのだが、駐輪場に行くと自転車がなかった。別の場所か、駐輪場の外かと思ったが、どこを探してもない。管理人が動かしたりしていないかと隣の駐輪場を見回ったが自転車は見つからなかった。
あぁ、盗られたかもしれないと思った。
近所でも警察が自転車盗難防止の活動をよく行っているので、そう思うのも自然だと思った。
盗られたかぁ。
通勤時間もあったので我ながら思いのほかの冷静さを保って、別の通勤手段としてバスに乗るべく、近所のバス停へ向かった。
大学図書館で傘がなくなったり、大学のトイレに携帯を置き忘れて戻ったら何もなかったときに比べると、あまりショックを受けている様子でないのが不思議だった。
バス停へ行く途中に大きなスーパーがあり、それを横切りながら、そういえば帰宅前に寄って、昨日買い物したなぁと思い出した。スーパーの駐輪場のほうをなんとなく見ると、
なんと自分の自転車が。
半信半疑で近づいてみると、カゴに入ったミントグリーンの合羽がある。たしかに自分の自転車だ。
よかった。
と思ってひと安心すると同時に、昨日スーパーで買い物したあと、「自転車忘れて歩いて帰ったのかよ」と自分にツッコミを入れて自転車に乗った。
なぁんだ。
春の日差しが気持ちよかった。