杉並区にある本屋titleの2階で花松あゆみさんの展示が開かれていた。
わたしは別の目的で本屋に入ったが、その目標物に今日はたどり着けないと認め、本棚をじっくり見ることにした。ひと通り眺め終わり、花松さんの作品が展示されているギャラリーまで階段を上がった。
花松さんの作品のなかで「たぶん満月」という作品タイトルが印象的だった。作品を見てタイトルが印象に残ったというのもなんだかそぐわないけれど、あ、いいな、と思った。
わたしは仕事から帰る途中、月の光を好んで探したり、ふと見上げた夜空に月を見つけてうれしくなったりする。たとえ丸くて大きな月が見えても、たしかにその場で満月だと言い切れる自信はなく、かといってどうみてもまんまるなので、わあ、満月かなぁ、きれいと思いながら、月のカレンダーを調べてみたりする。
そうだよね、満月ってはっきりとは言い切れないなぁと、本屋を出て帰宅中にずっと考えていた。
むかしのひとはすごいなって。
Googleで検索もできない時代、夜空に漂う月を見ながら今日は満月だ、なんて思っていたのだろうか。
でも、むかしのひとも「今日は満月かなぁ、たぶん。」なんて、言っていたかもしれないな。