2021/09/01

1782.

雨を降らす曇空を貫通するような叫び声がわたしの胸のうちで埃かぶったように汚く芽吹く。身勝手に振り落とされたわだかまりを靴に染み込ませ、夜の湿った街灯を映した水だまりをひと息に飛び越えて帰路を急ぐ。そのひと息が重く、つらい。人心から吐き出された不調和が雨の滴を不透明にし、固い音を響かせる。今日はとてもしんどいでしょう。消灯した部屋の冷たいベッドで静かに雨音を聴くのがいい。どうか、ゆっくり休んでください。