2021/09/02

1783.

秋と呼ばれる月に移ろいで、風が冷たい空気を送り込んでくる。薄ぼんやりとした雲の隙間に残像のような青空。この世界を歩く人間はひとり、ふたり、わたしを含めて数えるほどしか残っていない、なんて。そんな想像に駆られる静けさが私の目に映る。部屋の埃を払って再認識する日常が儚い。つながることによって、むすぶことによって約束されるいかなる輝きも心底には届かない。