2018/09/03
1693.
今日は大学前にひっそりと佇むお洒落な文房具屋さんに立ち寄った。初めましてのご来店。特に何をするでもなく、だけどある期待を抱きながら入った。ある期待、それは私が文房具店と聞けば探し求めずにはいられない特別の、そして幻の付箋がないかという期待なのだけれど、大きな文房具店を探しても大きな街の小さなお店を探しても見つからないその付箋が片田舎の小さな文房具店にあるはずもなく、それだから空蝉の期待でしかないのだ。しかし、私が抱くほんのわずかな希望が遍在する文房具屋さんのうちのひとつへ立ち寄らせたのだった。入ってみれば、お洒落な内装だった。商品もモダンな並びになっていた。じっと見て回っていると、店主と思しき方が声をかけてくれた。探し物がありましたら…
パーマか地毛か分からなかったが、どこか見知った人に似ている外見の女性だった。ああ、かつての仕事場で一緒に働いていた劇団員のお姉さんに似ていると思った。あ、いや、別に探し物はないのだけれど、と言いながらも、私はほんのわずかな期待を吐いた。もちろん、あるわけがなかった。それでも、幻の付箋のことを説明しているうちに彼女がお店のことを話してくれ、逆に私からも尋ねてみるということがあった。そうこうしているうちに私はお店を見回り終えていた。気になるノートもあったが、今回はポストカードを買った。次に来店するときは、またおもしろいものが入ってるかもしれない。だから、また来ます、と言った。
どうしてか、すこぶる気分のいい昼間だったと思う。そういう時は、だれかと会って話したいと思うのだけれど。