2021/03/07

1767.

海にきらめく光は、曇天を貫いてやってきた。
ちいさな風と波のさなかでたわむれる。
雨は降らない。まだ。
光たちがそのひとときを充たすまで。
光たちがまた別の時間を見つけて去るまでは。

港の堤防を歩き、その端。
からだを大きくひろげて寝そべった。
わずかな冷んやりとした風が頬をなでる。
目を瞑る。
息を吐く。
時空の深淵へからだが還ってゆく。
そんな気がする。