2021/02/14

1763.

伏目の月の山枕
すみやかにすさぶ風
萬の夜を研いで春

矢のごとく往く時を追い
腕を脚をそのかたちを
ひとへに愛でる

燦々たる日照りに
燃える背中
思いに浮かぶ花火の跡

わかれた枝の先々の思い
届かぬもの届くもの
みな冬めいて星と光る