あなたがわたしに鋭利な言葉を投げて、それでわたしの胸の左側でなにか針を刺されたような痛みを覚えたとしても、それでわたしの呼吸がいくらか危うくなったとしても、わたしは、あなたがわたしを傷つけたと、あなたのせいでわたしは傷ついたと、そのようなことをばなにひとつも思わないだろう。あなたの言葉でなくとも、きっとそうなるだろうから。そしてその一瞬のさいごのうちにわたしは、自分自身が平気であることを、強く自覚するだろう。
あなたのことばを受けてわたしはこうも感じるのだと、ただそれだけのことをさながら血管をじっと見つめるように自覚するだろう。
だから、気の済むまで言葉を吐き続けたらいい。言葉が尽きたら胃液を、胃液が尽きたらその臓器を吐き出せばいい。わたしはあなたをじっと見つめていたい。言葉が本当の無力を示すまでを。そして、わたしとあなただけが最後に残るときを、待っていたい。