絆とか平和とか、こうしたことばたちを為政者やメディアが人々に向けて使うこと、甚だしくなったと感じる。大河ドラマの各々が太平の世を目指すと、わたしたちに向けて、口に出しては志半ばで死んでゆく。小学校の道徳の時間で覚えた曖昧模糊としたことばは成熟した個々のなかでこそいまさらに実るもの。そうして身についたことばが声となって、あるいは書体となって現れるとき、わたしたちの心は動く。現状、為政者のいうところの絆はただ彼らの本心を隠すところのすだれのようだ。
絆とか平和とか、こうしたことばたちを為政者やメディアが人々に向けて使うこと、甚だしくなったと感じる。大河ドラマの各々が太平の世を目指すと、わたしたちに向けて、口に出しては志半ばで死んでゆく。小学校の道徳の時間で覚えた曖昧模糊としたことばは成熟した個々のなかでこそいまさらに実るもの。そうして身についたことばが声となって、あるいは書体となって現れるとき、わたしたちの心は動く。現状、為政者のいうところの絆はただ彼らの本心を隠すところのすだれのようだ。