朝はゆっくりと深呼吸をしながら、腹部が緊張するのを鳥の冷たい鳴き声といっしょに感じとった。支度をしても時間の余裕がある。ペンをもって、ノートをひらいた。私は理解がわるいので、ノートを使って本を読む。理解の良い人はそのあいだ、一冊二冊と読み終わり、そして三冊目の分厚い本を読むだろうか。
十二月になった。最近の冷たい雨と大雨で、秋の色彩は消えた。風景は冬めく。この時季の習いか、夜と朝がかさなるように瞼が静かに閉じる。眠い。どうかして、このままずっと眠りはしないか。それは、子どものころに抱いた夢だ。